Entries

静岡県の国道バイパス事情

R1bypass.jpg
静岡県の国道事情と言ってピンとくるのが国道1号線のバイパス群です。西から東まで連続してバイパスが走っており、信号のない区間が多いため、他県に比べると道路環境は恵まれているでしょう。
ただ、静岡県の経済規模と照らし合わせてみると、隣接して名古屋・東京の大都市圏があり、かつ静岡県自体も人口は370万人です。幹線道路沿いを中心に、小中規模の都市、工業地帯が連続していることから、ほかの地域に比べて、かなり都市化が進行しています。そのため、いくらバイパスが整備されていても、交通量がキャパシティを上回っているため、他地域と比べても交通渋滞は多く、あまり良い道路環境ではありません。秋田の国道7号と、静岡の1号線どちらが走りやすいか?といわれたら、信号が少なく、交通量も少ない前者でしょう。



県内のバイパス事情

県内の主たる幹線道路は、主に国道1号線と東名高速、新東名高速の3本です。これを補完する形で静岡浜松間の国道150号線があるものの、これはローカル路線なので限定的です。沼津以北は国道246号がメインの幹線道路として東京までいきます。
現在、2車線~6車線区間と信号のある区間ない区間、さらに一般道と自動車専用道路の区間が交互にありますが、最終的には全線が片側2車線以上で整備され、断続的に走行することが可能になります。

Route1 in shizuoka

3本も必要?
結論を言うと必要です。それぞれの役割は、以下のようになります。

国道1号が短距離および中距離の移動がメインになっており、おもに県内の短い距離で移動が完結する車向けの道路です。
日中はトラックの交通量が多く、混雑もひどい区間が多いです

東名高速は短中距離で県内で移動が完結する車向けの高速道路です。また県外から静岡県内に用がある車のための道路でもあり、国道1号ともに、利用者の多くは静岡県内に起点、終点をもちます。

新東名高速は、中・長距離向けの高速道路で、県内を通過する車の需要に対応した道路でしょう。県内移動も可能ですが、沼津~静岡間はともかく、市街地とインターが離れている浜松方面は、東名高速を利用したほうが便利です。

他県であれば、一般道と高速の2本で十分なのですが、静岡の場合、県内通過の需要が多いことと、県内の人口が多いため、2本では不十分でした。これは、かつて県内の東名高速が大都市圏並みの交通量を持っていたことからもわかると思います。
新東名が開通したことで交通量が分散され、ようやくスムーズな移動が可能になりました。しかし、それでも県内の東名は1日平均35000台が走っています。
2016y11m19d_184348675.jpg
静岡県内の東名高速道路の交通量。新東名開通後も依然として、車がひっきりなしに走る状態が続く。
参考;道路統計年報2015 附表2 高速自動車国道における交通量


ここで各バイパスについて見ていきましょう。

裾野バイパス(県境から沼津まで)
国道246号線。1号に取って代わる大動脈です。県境から沼津まで断続的に片側2車線になっており、現在1車線なのは、小山町の一部区間だけです。この一部区間も4車線化の工事を行っているため、最終的に県内区間全線が4車線になります。
バイパスではあるものの、全体的に信号が多く結構な頻度で赤信号に止められるため、意外と進まないです。本当に急いでいるなら、東名を使ったほうが速いかもしれません。
susono_top.jpg
参考;沼津河川国道事務所より 詳細はパンフレットでご覧になれます。

東駿河環状道路
国道1号の自動車専用道路です。沼津・三島・長泉・清水・伊豆など東部の都市圏の外側を走っていることから、東部の外環道路としての性質を持っています。現在は沼津インターから函南町までが開通しており、これが完成したおかげで、三島市内の1号線の混雑が緩和されました。この道路が全通することで、東部の環状道路が完全に機能し、市街地を通らずに1号⇔246号、246号⇔伊豆方面、1号線をバイパスできるようになります。

並行して沼津・三島バイパスが走っており、この道路も高規格なのですが、交通量が多いためキャパシティを超えており、新しく道路が必要です。
suruga_map.jpg
参考;沼津河川国道事務所よりパンフレットはこちら。沼津岡宮以西のパンフレットはこちら。

参考動画


沼津バイパス
沼津から富士へ向かうのにこのバイパスを走ります。現在は246号の御殿場市から1号の静岡市まで断続的に4車線になっているので、とても走りやすいです。ただし、沼津バイパスは信号のつなぎが悪いため、止まっては進みの繰り返しです。将来、東駿河環状道路が全通し、富士立体も完成した際は、この中間の区間は信号が撤去され、高架化するのでしょうか?そうなれば、静岡~沼津間のほぼ完全立体化が実現します。

参考動画;プレイリストリンクなので、県内のその他バイパス動画もここから視聴できます。

富士由比バイパス
東部のバイパスでは、信号のない区間が多いため走りやすい区間です。旧1号の交点であり寺尾交差点が立体化され、富士市内の平面交差区間も立体化の工事が進んでいます。最終的にはほぼ全ての区間で信号のない走りやすい道路になる予定です。
fujiyui.png
参考;静岡国道事務所より

静清バイパス・岡部バイパス
近年まで、県内でボトルネックだった区間ですが、自動車専用区間の4車線化、高架化が進んだため随分走りやすくなりました。丸子藁科トンネルは2018年に4車線化されるので、その際は岡部バイパスと合わせて藤枝~御殿場・藤枝~三島間の完全4車線化が実現します。
seishin.png
参考;静岡国道事務所より

現在、清水インター付近に残る平面区間は立体交差の工事を進めています。最終的にはバイパス全てが連続高架の4車線になる予定です。清水立体に関する詳細リンクはこちら。


藤枝・島田金谷バイパス
藤枝バイパスはかつて有料道路でしたが、2005年無料化され混雑が激化したため、4車線化が決定しました。まだ島田金谷バイパスも4車線工事を行っており、今後は、島田市から御殿場・三島までの完全4車線化が約束されています。なお、これより西は多くの区間は信号のない立体交差になっています。藤枝バイパス4車線化情報;藤枝市公式サイトリンク
gaiyo_douro8-3shimadakanaya.gif
画像引用;浜松河川国道事務所より

日坂・掛川バイパス
現在、唯一拡張計画のない区間です。日坂バイパスはそもそも開通時期が遅く2004年に全通です。この区間上りについては、断続的に登りになるため速度が落ちます。登坂車線もないため、低速車両がいると速度が落ちることが多く、混雑の要因になります。そのため、この区間は何らかの対策は必要でしょう。

掛川バイパスは、袋井バイパスの4車線化に伴い、交通量が増え混雑するようになりました。そのため、遅かれ早かれ拡張工事が決定すると思います。


袋井・磐田バイパス
4車線化が完了したことでとても走りやすくなりました(平面交差区間は6車線)。かつて混雑していたのが嘘のようです。

袋井バイパス
gaiyo_douro8-1hukuroi.gif
画像引用;浜松河川国道事務所より

磐田バイパス
gaiyo_douro8-2iwata.gif
画像引用;浜松河川国道事務所より


浜松バイパス
天竜川の橋の8車線化は磐田バイパスの拡張に伴い、混雑が劇的に緩和され走りやすくなりました。浜松~袋井についてはこれが完成形でしょう。浜松バイパスは6車線で計画されているなら、6車線にしても良いでしょう。混雑こそないものの、交通量は多いですからね。また、信号のつなぎが悪いためあまり快適に走れる道路ではありません。つなぎをよくして、スムーズに走れるようにして欲しいですね。

混雑ポイント挙げるとすれば、150号との交差点ですね。あそこだけでも立体交差にしてしまえば、流れも変わると思います。一方で、津波対策として、浜松バイパスを盛土の高架で再整備する意見もあります。これは将来、南海トラフが起きること、仙台東部道路の津波の抑制効果を考慮すれば、充分議論されて良い案だと思います。

浜名バイパス
開通当初から4車線で、2005年に無料化され特にいうことはないでしょう。完成形です。

潮見バイパス
日坂・掛川と合わせて、唯一拡張計画のない区間です。現在の交通量ではおそらく、計画が上がることはないでしょう。ただし、名豊国道が全通し、交通量が増加した際には、こちらも余波がくるでしょうから、その際は計画が持ち上がるかもしれません。

参考;動画上り線、県内のバイパス動画はこちらから視聴できます。

静岡県内のバイパスの完成形の理想としては、全区間が片側2車線以上、計画中の路線の完全併用、残る平面交差(浜松バイパス)は6車線化するのが良いでしょう。そうすることで、県内の単中距離ドライバーのためのバイパス道路が完成します。どれくらいの費用がかかるかわかりませんが、新しく高速道路を建設するほどの予算にはならないでしょう。ぜひとも行ってもらいたいです。
スポンサーサイト
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
http://traffical.blog.fc2.com/tb.php/30-78198e0f

トラックバック

コメント

コメントの投稿

コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する

Appendix

プロフィール

hiro1100

Author:hiro1100
Hiro 1100
ドライブ、旅行好きの30代。
道路、運転マナー、海外の道路事情について、自分の思うこと、経験に基づくことを書きます。

2005年に原付で公道デビューし、2009年に4輪デビュー。2014年にオーストラリアへ渡航し、海外ドライブ開始。日本と海外を行き来しながら、生活を始める。
バイク、車で走った距離はおそらく10万キロ以上。1回も交通事故を起こしていないのは自分の自慢です。

Youtubeチャンネル

ツイッター

スポンサードリンク

カウンター

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

天気予報


-天気予報コム- -FC2-

つぶやき