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北海道の道路事情改善について考える;追い越し車線、速度緩和?

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今回は北海道における道路事情について考えていきます。私は1度しか北海道を走ったことがなく、それも道西と道央の一部でしかないのですが、Youtubeに投稿されている道内の動画を閲覧していくと、北海道道路事情の問題点がいろいろ見えてきました。
海外ではニュージーランド、オーストラリアに滞在していましたが、同じ左側通行であることや町と町の間が離れている点、対面通行の路線が多い点などは北海道と比較的共通点が多いため、それらも参考にしつつ、問題点を考えていこうと思います。なお、私は雪国での冬の走行経験がないので、その点は考慮せず考えていきます。

1.制限速度が低すぎる。
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北海道道路事情でよく言われるのはこれです。町と町との間の距離が離れているにもかかわらず、速度規制は本州と似たような規制で、実勢にあっていないという点です。実際、一般道においては40-60キロ規制が一般的ですが、実勢速度はそれ以上です。90キロが免停ゾーンであることを考えると、おそらく道内の一般道では70キロ~80キロで流す車が多いと思われ、一方で一部ではオービスを巧妙に回避して、それ以上の速度で走る車も見られるようです。高速道路においては、札幌近郊を除くと、あくまで自身の実感として100キロ規制では120キロ~130キロ規制で走る車が多いと感じます。やはり規制速度よりも大幅に超えて走る車が多いです。

どうしてスピードを出すのか?
1つ目の理由は、北海道は国土が広いため、車での移動に時間がかかるからです。本土と違って30キロ~50キロの移動が、こちらでは10キロ~20キロ程度の移動の間隔でしょう。例えば、40キロの距離を日常的に移動するとした場合、40キロでは1時間程度かかりますが、80キロでは30分で着きます。長い距離を移動するなら速度が速い方が良いでしょう。

2つ目の理由は、道が単調で信号も少なく、市街地も少ないため飛ばしやすいからです。要するに速度を出しやすい道路が多いということです。また、本州と比べて道が広く高規格な路線も多いため、雪のない時期はいっそうスピードを出しやすい環境があります。

これらは北海道に限らず、本州でも似たような環境があれば同じように皆がスピードを出します。本州でも比較的人口の少ない東北は北海道に近い環境があります。



何が問題なのか?

スピードを出す車が多いから事故が多いということがいわれますが、ここではそれは問題にしません。問題なのは平均速度が速くなる環境があり、かつ道路が比較的高規格で作られているにもかかわらず、実勢速度を無視して理不尽すぎる速度規制を行っているということです。ちなみにオーストラリアやニュージーランドでは市街地では30k-80kですが、郊外に出ると90k-100kです。国によって異なりますが、おおよそこれが世界基準といってもよいです。ヨーロッパの場合は一般道は80キロ、高速道路は100-130キロという所が多いです。日本に比べれば理にかなっています。日本の場合は市街地が40 - 60キロ、郊外が50-60キロです。実際問題、諸外国の基準よりも低すぎるので、これがいかに異常なのかわかるでしょうか?


また、規制速度が守られずドライバーによって速度差が大きいため、速い車と遅い車が干渉しやすい環境にあるのも問題です。これが原因で遅い車を煽る煽り運転を誘発したり、反対車線からの危険な追い越しを誘発したりしていて、速度がでていて危ないとかいう以上に危険な道路環境があります。規制速度が実勢速度と同じくらいで理にかなっていれば皆が同じくらいの速度で走るようになり、少なくともこのような状況は少なくなります。


一般道はせめて80k/h。走りやすい所では90k/hでも。

安全運転運動を行ったり、電光掲示板で速度抑制を訴えても本質的解決にはなりません。速度が低い方が事故を起こすリスクが減るから、低い方が良いといいますが、理不尽な規制速度が、かえって煽り運転や追い越しを誘発させる危険な道路環境を作りだしているため、低すぎる規制速度は見直すべきです。

一般道の場合は道路状況によりけりですが、市街地では30-60kの規制で良いでしょう。一方で郊外では70-80k/h、スピードが出しやすいところでは90k/hでも良いでしょう。山間部では50-60k/h。この規制が世界基準からみても普通で、北海道の道路事情にあっていると思います。しかし、100k/hはさすがに危険で、面積が広いといってもオーストラリアほどではないので、安全を考慮すればこれくらいの速度規制がちょうどよいと思います。
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ニュージーランド郊外の国道の制限速度。この道路規格で100k/hです。北海道の場合、100kは極端でも80k/h程度までなら緩和可能だと思います。


なお、規制速度を上げる際には前提として、現状の20キロオーバーまでは実質許容範囲のような暗黙のルールをやめて、しっかり取り締まる必要があります。また、取り締まりに関しては今以上に厳しく行う必要があるでしょう。

2.一般道において追い越しレーンが少ない。
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もう1つの問題として、対面通行での追い越しや煽り運転が多いことです。少なくとも片側2車線あれば、遅い車を追い越すことができるためこのような問題は起こらないのですが、道内の道路は追い越しレーンが少なく多くの路線が対面通行なため、頻繁にこのような状況に出くわします。

オーストラリアやニュージーランドの道路では、比較的交通量の多い幹線道路では適度に追い越し車線が設けられています。ゆずり車線などという意味不明なものはありません。そのため、仮に後続に速い車が来ても、追い越しレーンですぐに追い越してくれるため、煽られたり反対車線から追い越されることは多くありません。

もっとも、幹線道路でも交通量の少ない所では追い越し車線がない箇所が多いため、追い越しや車間距離を詰められることがあります。ただ、日本に比べるとどの車も制限速度(100k/h)で走っているため、極端に速度差のある車に出くわすということはありません。

北海道の場合、何が問題かといえば幹線道路ですらも追い越しレーンが未整備で、遅い車が前にいた場合、ずっとその車の後ろについていないといけない状況があることです。そしてさらに、車ごとに速度差が大きいため、そのような状況に頻繁に出くわします。そのため、交通量の多い路線では車がいない隙を見て強引に追い越したり、右折レーンを利用して追い越したりする危険な状況があります。

道内における危険運転の一例。


ほかの方の動画を引用させていただきました。道内における危険運転その2

上記2か国以外でも、ヨーロッパの道路事情を見ると、適度に追い越しレーンを設けています。アジアに目を向けると隣の韓国では、幹線道路の多くが片側2車線以上になっています。これらが世界標準でしょう。北海道の道路がいかにおかしく、危険か?ということがわかります。

一方で高速道路にはちゃんと適度に追い越し車線があるじゃないか?と思われますが、これはあくまで一般道の話です。世界基準では高速道路は片側2車線以上がデフォルトです。しかも日本の場合、有料ですからこれはこれでいろいろ問題で改善が必要です。

追い越しレーンを適度に設ける。
対策としては、適度にもしくは交互に追い越し車線を設けることです。交通量が多い所は4車線でも良いですね。付加車線を設けるような形になるので、道路の新規建設に比べて、建設費はかかりません。オーストラリアやニュージーランドでは、数キロ間隔で追い越しレーンがあるため、道内でも国道5号や国道37号、国道38号、国道39号のような主要な路線はもっと追い越しレーンを増やすべきでしょう。これはゆずり車線のように左レーンが増減するのはだめで、高速道路のように右車線を増減させる必要があります。ゆずり車線にしても多くの車が右車線を走るので意味がありません。
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↑ニュージーランドにおける追い越し車線(Passing Lane)

3.信号が多く、信号のつなぎが悪い。
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3つ目は信号についてです。道内では車が少ないところでも信号があり、さらにそのつなぎが悪いです。おそらくスピードを抑制させるためにそうしてるのだと思います。しかし止まっては走り止まっては走るの繰り返しはドライバーのストレスを余計に増やし、運転マナーを悪化させるため本末転倒だと思います。



ラウンドアバウトの設置
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北海道の場合、都市部を除けば車も少なく、道路が広い、さらに欧米の道路事情と共通点があるため、ラウンドアバウトの設置も本州に比べれば容易です。市街地はそのままでも良いですが、規模の小さい街では、交通に支障がなければ交差点をラウンドアバウトしたほうが良いと思います。

ニュージーランドの例を上げると、おおよそ人口が5万人以下の都市では信号機はほとんどありません。これを参考にすると、道内でも交通量が少なく、人口の少ない都市の信号機をすべて撤去することは可能なはずです。特に道東地区は100キロ走らないと信号機がないなどいう状況にもなるかもしれません。

ラウンドアバウトにすることのメリット
ラウンドアバウトにすれば、無駄に赤信号で止まることはなくなり、無駄な時間が減ります。また交差点では必ず車が減速するため、交差点付近での事故が減少し、安全にも寄与すると思います。もちろん信号がなくなるため、信号にかかるコストの削減、災害時の停電回避にも有効です。さらに今雪国で問題になっているLED信号の雪の付着問題の間接的解決策にもなります。信号を撤去することになるので、信号が見えないという状況が結果的に少なくなるからです。

以上が北海道における道路事情の問題点だと思います。北海道は欧米諸国の道路環境と共通点があるため、ほかの国の道路事情がいくらか参考になります。以上の問題が解決すれば、道内の道路事情も良くなるでしょう。


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コメント

[C36] ロシアの件もそうだけど…。

ロシアや北海道など、雪が深い場所だと冬場は道路標識が全く見えない危機に陥る事が良くあります。
特に速度標識が見えなくなるとドライバーの判断で速度を決める傾向があるように思えます。
そうなると20km以前に30kmオーバーも当たり前のように出てしまうのが日常化してしまうので、交通量が少なく片側1車線同士の交差点なら原則的にランドアバウトにした方が良いと思います。
因みにロシアは片側1車線の道路が多く、2車線以上はウラジオストクやウファ、モスクワ、サンクトペテルブルクみたいな都市部だけになるようです。

[C37] Re

雪国>
これは僕は全くわからないのでなんともいえませんが、そういった速度抑制という意味で道内では信号のつなぎを悪くしているのでしょうか?だとすれば、おっしゃるようにラウンドアバウトにして信号の代わりに速度抑制として機能してもらえればよいでしょう。

いろいろ調べると、タイは主要幹線道路ほぼ9割が片側2車線以上、中国も全土に片側2車線の高速道路が走っています。台湾も2車線以上の道路が多いですね。北朝鮮はそもそも路線が舗装されていない箇所が多いので論外、対してヨーロッパは、フランスやドイツなど高速道路は多車線ですが、郊外の道路は国道でも1車線が多いです。ロシアはヨーロッパの部類に入りますね。

[C42] ラウンドアバウトの件

はじめてこのブログを拝見しました。
今回のご意見は的確だと思います。私も賛成です。

一つ気になった点が。
ラウンドアバウトの件で、一時停止義務があるかのような記述になっていますね。
  • 2017-02-14 19:03
  • みちなおし
  • URL
  • 編集

[C43]

>ラウンドアバウトの件
これは停止ではなく、減速でした。修正しておきました。
個人的にラウンドアバウトでの一時停止は、そもそもラウンドアバウトの効果を半減させるので、賛成できません。オーストラリアやニュージーでは車が来ているときを除いて、停止することはありません。日本ではまだ慣れていないのか、停止する車が多いように思います。

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プロフィール

Yasu1100

Author:Yasu1100
ドライブ、旅行好きの30代。
道路、運転マナー、海外の道路事情について、自分の思うこと、経験に基づくことを書きます。

2005年に原付で公道デビューし、2009年に4輪デビュー。2014年にオーストラリアへ渡航し、海外ドライブ開始。日本と海外を行き来しながら、生活を始める。
バイク、車で走った距離はおそらく10万キロ以上。1回も交通事故を起こしていないのは自分の自慢です。

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