Entries

北海道の高速道路路線について考えていく。路線ごとの必要性を検討していきます。

前回は、北海道高速道路について、これ以上新規路線の建設は必要なく、一般道の改良や既存路線の4車線化などが必要という点について書きました。ここでは、それぞれの高速道路路線について、こうした方が良いなどの自論を書いていこうと思います。なお、雪道での走行経験はないので、その点については考慮せずに書いていきます。


北海道の高速道路
参考1:北海道高速道路
オレンジ線は無料区間、青色は有料区間。線の太い路線は4車線、細い路線は2車線(対面通行)。

北海道の高速道路(交通量)
参考2:北海道高速道路の交通量(2015年統計年報より)

必要な路線

道央自動車道(室蘭~名寄)
この区間は絶対に必要だと上げるのは道央道の旭川~札幌、および札幌~室蘭間です。交通量がそれなりにあるうえに、都市が連続している区間が多いからです。国道12号や36号など改良され続けていますが、仮に国道が高規格で作られたとしても、道路の拡張、新路線の建設はあったと思います。ちなみにこの区間が仮に無料化すれば、平均して約2万台/日程度の交通量になるとみてよいでしょう。

旭川から名寄までの区間ですが、ここは意外と人口が多く、集落も多いです。そうなると、美深町くらいまでは断続的に高速道路が作られていてもよいと思います。

道央自動車道(室蘭~大沼公園)
この区間も全体的に一般道の交通量は多く、小規模な町が点在しています。あまり、北海道らしさを感じない区間で、ゆえに高規格道路が作られても不自然ではないでしょう。ただし、国道5号線は一部で高規格な区間もあるため、八雲町や森町などの市街地部分だけで迂回させて、残りは現道改良だけすればでよかったかもしれません。

なお、函館までとしないのは、函館~大沼公園の区間は国道5号でなんとか代用できるからです。国道5号は函館新道から北の道道338号までは断続的に片側2車線です。これを有効活用する意味で、大沼公園インターまで拡張して、かつ道央道にスムーズに接続できるようにするだけで十分です。加えて信号の撤去や、交差点における合流レーンの導入等を行えば、高速化できますし、現在のままでも80k/hまで規制緩和することはできるはずです。
onumakouenhakodate.jpg
大沼公園以南の国道5号の一部はこのように片側2車線で高規格で整備されている。

札樽自動車道
この路線は東半分は札幌市の外環的な役割を担っているし、西側の小樽~札幌間はバイパスとしては必要でしょう。並行する国道5号は快適な道路ですが、高規格道路ではないです。

道東自動車道(千歳~釧路)
仮に交通量が少なくても、釧路・帯広へ向かう高速道路は1本くらいはあってもよいと思います。
特に、千歳から帯広までは、開通によって山間部の国道を通る必要がなくなったことから、快適性が向上し、時間も短縮されたとのことで、建設の必要性は妥当であったといえるでしょう。

必要性を問われる区間

深川留萌自動車道
並行する国道233号はそこまで混雑していないうえに、道路規格もよいのになぜ建設されたのか疑問に思います。札幌方面への時間短縮効果も疑問です。札幌方面の場合国道231号がありますからね。

日高自動車道
ここも深川留萌道と同様の理由です。苫小牧から国道237号までは良いとしても、それ以東は現道の改良だけでなんとかなるはずです。

函館江差自動車道
函館市近郊は、函館外環道路として、需要はあると思いますが、江差までつなぐ必要性については疑問を感じます。江差へは国道227号を利用するのがメインだと思いますが、この高速道路は若干南の方へ迂回しており遠回りです。よって今ある部分以外は不要だと思います。

帯広広尾自動車道
この路線も必要性がいまいちわかりません。道東道から国道236号までは帯広市のバイパス的なものとして見れますが、それ以南は国道236号を改良するだけで十分だったような気がします。

道央自動車道(美深以北)および豊富・幌豊バイパス
この路線についても、いまいち必要性がわかりません。現道の交通量も少なく、大きな都市もありません。前の記事で書きましたそもそもこの付近にバイパス道路が必要なのか?何か問題があったとしても、国道40号を改良することでうまく対処できたと思います。

旭川紋別自動車道
比布上川間は、国道39号のバイパスとしての利用価値はあります。しかし、上川より東は必要性が理解できません。この道が北見までつながるのであればまだ納得できるのですが、紋別へ向かうというのもよくわかりません。確かに国道が比較的山間部を通っているため、線形のあまり良くない道路だとは思いますが、これも高いお金をかけて新線をつくるより、現道改良だけで十分だったのではないのでしょうか?

十勝オホーツク自動車道
この道は旭川紋別道と合わせて旭川~北見・網走を結ぶのであれば合理性はあります。しかし、そうでなければせめて北見市をバイパスするだけの道路を作れば十分だと思います。

釧路根室区間
財政がそれほど豊かでない今の現状を考えると、新しく高速道路を作るよりも国道44号を高規格にするだけで十分です。そのほうがコストも抑えられて、建設に時間を要しないからです。

小樽長万部区間
黒松内新道はすでに完成しているので仕方ないにしても、現在建設中の倶知安余市道路は必要ないと思います。現道5号線の交通量はそこそこあるものの、市街地を走っているわけではないので、現道改良で十分です。

一方で、小樽から余市までについては、市街地を走るためバイパスは必要でしょう。

そのほか、今計画がされている路線でも札幌や函館などの都市部の路線を除けば、多くが必要はありません。つまり、北海道の高速道路は今完成している路線で9割型十分で、これ以上お金をかけて新規路線を作る必要はありません。

必要なのは高速道路の4車線化と規制速度緩和
新規路線建設よりも、既存路線を拡張したり、規制速度を緩和した方が様々な面でメリットがあります。

・快適性の向上、追い越しが可能。
前に遅い車がいても上記追い越しが可能になるため、後続車の煽り運転などに気を取られる必要がありません。また、遅い車も速い車も双方に気を使うことなく安心して走れます。北海道の場合、長距離を走る車が多いので快適性の向上は必要不可欠です。

平均速度の向上、移動時間の短縮
今の状態では制限速度が70k/hなので、高速道路を利用しても一般道とほとんど変わりません。しかし4車線化で100k/hまで緩和されれば、移動時間が大きく短縮されます。200kの距離を70k/hだと約3時間程度ですが、100k/hにすれば2時間になります。一部路線で120k/hまで緩和されたとすれば、移動時間はさらに短縮されます。

また、これは高速道路ができていない区間でもメリットがあります。たとえば稚内~旭川を移動する場合、美深以南は制限100 - 120khくらいの高速道路が旭川までつながっているとすれば、仮に以北の国道の規制速度が60k/hのままでも移動時間は大きく短縮されます。

幹線道路として4車線化が必要なのは…
道央自動車道旭川鷹栖ICから美深ICまでの約90km。
道央自動車道の登別室蘭ICから大沼公園ICまでの約162km。
道東自動車道の千歳恵庭JCT~釧路東IC 約270km。
旭川紋別自動車道の比布JCT~上川層雲峡IC 約27km。
日高自動車道の苫小牧東JCT~日高富川IC 約40km。


規制速度の緩和としては
片側2車線で80k/hの路線は100k/hへ100k/hの路線は120k/hへ。ただし札幌近郊の高速道路は80~100k/h。
暫定2車線路線は深川留萌、帯広広尾自動車道などは高速道路としての機能をいかすために100k/hまで緩和するのが妥当だと思います。

拡張工事はかなりお金がかかりそうですが、せっかく高速道路としての建設したのですから、最低限4車線は必要です。それと、新規路線を建設し続けるのであれば、そこは抑制してその分を拡張工事に回せば拡張費用を賄えるはずです。新規路線より拡張工事の方がコストはかかりませんからね。
スポンサーサイト
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
http://traffical.blog.fc2.com/tb.php/66-b85f0820

トラックバック

コメント

[C62] 北海道は鉄道の存続問題も重要だと思う。

高速道路に関しては既存の道路を4車線にするだけで良いと思う。
事実、九州や四国より高速道路を使う人は少ないから。
それに札幌や旭川、函館以外の1車線道路同士の交差点はランドアバウトでも充分だと思う。

問題はJR北海道の方で北海道の鉄道存続問題が相次いでいる。
個人的には北海道に関しては再国営化や一部路線の第三セクター移管を進めた方が良い気がする。

[C63] Re

JR北海道はちょっと深刻ですよね。

経営状況が著しくない路線の中には根室本線や宗谷本線などの主要な路線もあるので、もしかしたらこれら路線は廃止され、鉄道は旭川~札幌近郊~室蘭および小樽方面のみという状況になりかねないです。

JR東日本が黒字らしいので、JR北海道と統合したらどうかという可能性は検討される余地があると思います。
あとはおっしゃるように国や地方が負担するという方式も現実的だと思います。

ただ、個人的には採算の取れない路線は廃止して、本当に主要な路線だけ残して、残りはバス転換もしくは可能性としてBRTシステムの導入が良いのではと思います。
  • 2017-03-17 20:19
  • hiro1100
  • URL
  • 編集

コメントの投稿

コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する

Appendix

プロフィール

hiro1100

Author:hiro1100
Hiro 1100
ドライブ、旅行好きの30代。
道路、運転マナー、海外の道路事情について、自分の思うこと、経験に基づくことを書きます。

2005年に原付で公道デビューし、2009年に4輪デビュー。2014年にオーストラリアへ渡航し、海外ドライブ開始。日本と海外を行き来しながら、生活を始める。
バイク、車で走った距離はおそらく10万キロ以上。1回も交通事故を起こしていないのは自分の自慢です。

Youtubeチャンネル

ツイッター

スポンサードリンク

カウンター

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

天気予報


-天気予報コム- -FC2-

つぶやき